スーパーオイルが普通に買える街。(追記あり)

オランダ 犬暮らし

あっという間に2月も半ばですね。もはや「あっ」という間もない位、毎日が早く過ぎてる気さえしますが…今日が2月でも12月でもさほど違いがない日々を送る犬バカなので、のほほんと書きかけていた記事の続きでもえんぴつ

皆さんは、CBDオイルという名前を聞いたことはあるでしょうか?
大麻治療で使われる栄養補助食品で、2011年にアメリカ国立癌研究所が大麻の抗癌作用を認めたこともあり、近年注目されているスーパーオイルです。

こんな感じで、アメリカではペットの治療薬としても使われています。

大麻に含まれる成分で一番有名なのは、THC(テトラヒドロカンナビノール)という精神変容効果のあるカンナビノイドです。これは大麻の葉や花に含まれ、マリファナとして使用されています。当初、抗癌作用があるとして注目されたのはこのTHCだったようですが、日本ではドラッグにあたるので違法です。

まぁ仮に違法でなくとも、陶酔作用のある物質を摂取し続けるのは怖いですよね顔 あうー
実際CBDオイルが流通する前にペットへの大麻治療でもっとも懸念されていたのが、THCの陶酔作用でした。

一方、同じカンナビノイドでも、CBD(カンナビジオール)は抗不安効果を有する成分で、THC含有率の低い産業用大麻の種や茎から抽出されます。CBDは日本でも合法に購入することができます。近年の研究ではTHC同様に、治療効果が期待できるとの報告もあり、世界的にCBDオイルが流通し始めたようです。

薬局では容量・含有量別に数種類置いてあります。

大麻治療については、数年前から気になってチェックしていたのですが、内容が難しくて汗 “今のところ”私が理解していることをざっくりいうと↓

○大麻にはカンナビノイドという成分が何種類か含まれ、これが体内の様々な機能のバランスを保つエンドカンナビノイドシステム(ECS)を助ける働きをする。

○カンナビノイドは癲癇や癌を含めた様々な病気に治療効果が期待されている。
○ただし、民間療法で効果が出たとされている事例では、毎日「大量の」カンナビノイドを摂取したらしい。また、当初話題になっていたカンナビスオイルはTHCとCBDの両方が含有されているオイルである。
○2017年には、ドイツのボン大学やイスラエルのヘブライ大学が、少量のTHCの定期的な摂取は、脳機能の経年的劣化を防ぐ働きがあるとするレポートを発表。ただし、若年層への継続投与は逆効果との報告もある。

○マウスの実験から計算すると、抗癌効果があるのは体重50kgで1日10~50mgのCBDを摂取した場合。一般的に健康補助食品として流通しているCBDオイルの含有量は10mlにつき100mg〜500mg。

なので、CBD自体は良さげだけど、SNSなどでシェアされている「CBDオイルで難病が治る!」っていうのは、毎日物凄い量のカンナビノイドを数ヶ月間飲み続けなきゃいけないから、コスト面でも半端ない気が汗

個人的には過度な期待はせずに、豆乳の代わりにヘンプミルクを飲んだり、サラダにヘンプオイルをかけたり、の延長で、あくまでサプリ的に取り入れると思って使っています夕食はサプリメント

これは我が家が食卓で愛用しているヘンプシードオイル。

CBD・THCは含みませんが、ナッツ系の香りがして普通に美味しいです。

どんな健康食品もそうですが、効く人もいれば効かない人もいます。

でも、折角オランダにいるから試してみたいオランダという方もいるかもしれないので、CBDオイルを試した感想と購入時の注意点をシェアしてみたいと思います。

オランダでは以前から大麻が合法なので、ヘンプ製品の商品開発も進み、他の国よりも低価格高品質のCBDオイルが流通しているそうです。自然食品店や薬局などで、処方箋なしに購入できます。

こんな風に錠剤や軟膏のCBD製品も売られています。
街にはオーガニックのヘンプ製品を広く扱うお店もあり
オイルだけじゃなく、美容系の製品や衣料品。
幅広い年代・症状の患者さんの為にお茶やチョコ・グミ・飴にしたものや
3Dプリンターで作ったヘンプディスクも売っています。

合法なだけにオランダでは大麻製品に対する拒否感も薄く、店員さんも明るくフレンドリーです。ヘンプで作ったレゴとかピルケースとか色々くれましたイヒヒ

すっかり健康食品として定着している感のあるCBDオイルですが、購入の際に注意したいのはCBDの含有量です。

例えばこのお店のは三種類あって、1瓶10mlのオイルに入っているCBDが左から100mg(12ユーロ)、250mg(26ユーロ)、500mg(48ユーロ)です。
薬局で売っているオイルで一番含有量が高いのは10ml中に400mgでした。39.95ユーロなので、いまのレートだと4818円。
ついでにカプセルも見せてもらったのですが、1粒に6mgと含有率の高いものも。

お値段は34.95〜67.95ユーロで、成分はこのように詳しく明記されています。

しかし、ネット通販で販売しているものの中には、何万円もするのにCBD含有量が少ないものもあるので、必ずチェックしましょう。また、これは好みにもよりますが、ベースのオイルがヘンプオイルのものとココナッツオイルなど別のオイルのものとあるので、そこも確認するといいかもしれません。

オランダのBIO系のお店で一番見かけるのはこのJACOB HOOYの製品です。

10mlにCBD275mg含有のもの(19.99ユーロ)と、30mlにCBD825mg含有のもの(39.90ユーロ)があり、品質価格共に好評価のブランドです。

因みに、10mlは240滴、30mlは720滴分だそうですが、これはメーカーによって同じ10mlでも240〜300滴分と表記が違うので、あくまで目安なんだと思いますあはは…

直射日光の当たらない場所で、常温保存。CBDが瓶の底に沈殿してしまう為、服用前に瓶をよく振ってくれとのことです。

中身は抹茶みたいな色の液体で、味もよもぎ?濃いお茶?的な思ったよりオイルオイルしてない感じです。(現在は品質改良?したのか薄緑の透明なオイルになっています)

人間は舌の下に数滴垂らして飲みます。すぐに飲み込まずに数分間そのまま口に含んでおくとより効果が高まるそうです。センセイには、ご飯にトッピングしてあげていますが、苦味が嫌いな仔は以前ご紹介したレメディー同様、お鼻の上や前足に垂らしてあげてもいいそうです。

ウェルシュコーギー「さあ、垂らすがよい」

ペットにCBDオイルを与える際は、特に医薬品として使う場合は、必ずかかりつけの獣医さんにご相談ください。オーガニック食品とはいえ”オイル、つまり油分”なので、お腹が弱い仔も慎重にあげたほうがいいと思いますフレブル (因みにセンセイの獣医さんは大麻治療に関しては「十分な研究がなされてないので、今の段階では”有害ではない”としか言えず、敢えて推奨はしない」と言っていました)

一応、色々な情報を総括するとCBDの摂取量の目安は、9kg以下の犬は1日15mg。

例えば、JACOB HOOYのCBDオイルなら1滴にCBD1.145mgの計算になるので1日13滴となります。

サプリ的に与えるなら1日数滴。初回は1滴から様子を見てあげてください、と言われました。治療で使う場合は病状にもよるので、一概には言えないそうです。

(追記)最近ではぺット用CBDのサイトも増えているようです。投与量など詳しく書かれています。

うちのセンセイは現在特に疾患はないのですが、もう7歳のシニアなので、病気予防として朝晩のお食事に3滴ずつ垂らしてあげています。始めて2ヶ月になりますが、今のところ特に副作用はありません。

効果は…どうなんだろう、ニンゲンチームも含めて、正直まだわからないかなぁしーん
南国セブからいきなり冬のオランダに越してきた割には元気、かな?

(一年半飲み続けた結果、腰痛・頭痛などの痛みが劇的に改善しました!この話はまた機会があれば書きたいと思います)

2つのブランドのCBDオイルを試しましたが、含有量が高くなると気持ち味が苦くなる気がします。あと、乾燥した手や指に伸ばしたら、お肌がツルツルになりましたうんヘンプのハンドクリームとか、今度使ってみようと思っています肉球 くろ

まぁ、細かいことは置いておいて、元気なら、いいよねねこ
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